こんにちは、店長久保でございます。

今月から本格的に革のメンズバッグ、革小物を手縫いで作る修行を開始!
第1回目の今回、まずは革細工の道具。この道具を砥ぐ、使いやすいように用途に合わせて削る、ところからスタートしました。

1.丸きり


これは革をカットする線を引く道具です。線を引きやすいように先の尖り過ぎな部分を平らに、角をちょっとだけ丸く削ってあげました。
2.菱きり


これは目打ちで縫い穴を開けた際に、縫い目を通りが良く穴あけする時に使います。菱型の上下の尖った部分を丸みを帯びた状態に削っていきました。紙やすりをテーブルに張り付けて固定し弧の字に動かしながらRを付けてあげます。削れる部分とそうでない部分が結構出てしまい、磨きムラを出さないようにするのが難しかったです。

3.玉ネン


これは革小物の端に筋を入れる道具。筋があると引き締まった印象になり、仕上がりが格段に良くなります。玉ネンの先端に鉄のやすりでR上の溝を入れました。


この溝のサイズで際から何ミリのところに、どのぐらいの細さの線を入れるか、が決まってくるので、慎重に調節するのが難しかったです、、、

4.革切り包丁


2種類の砥石を使って砥ぎます。まずは中砥。刃の裏部分を(特に先端に近いところは表面が鏡面状になるまで)徹底的に磨きました。砥石を濡らしながら磨いては表面を確認しながら、ひたすら磨きます。この作業が一番大変でした~!次に表部分の刃先、刃先に沿うように角度を付けて指を添えて砥ぎます。こちらも表面が鏡面状になるまでしっかりと磨きあげます。これができたら、次は仕上砥。まずは裏面を軽く砥ぐことでできた細かなバリを落としていきます。あまり強くやると逆に切れ味が悪くなるとのこと、優しく丁寧に、、、表面、角度を付けてこちらも優しく砥いでいきます。これを両面4~5回づつ繰り返して完了です。これで革をスパッとカットできるようになったわけです。

ここでタイムアップ。最後の豆かんなを砥ぐのは宿題となりました。
5.豆かんな


使う砥石、中砥と仕上砥がこちら。


先日学んだ通り、革切り包丁と同じ容量で両面を研いでいきましょう!

砥石を濡らしながら裏面を磨き上げます。




次は表の先端部分を角度を付けて磨きます。


今度は仕上砥で軽く磨いていきます。裏面から。


表面はやはり角度を付けて磨きます。


表裏を4~5回繰り返して、実際にカンナに付けてみます。
刃を出してみて初めてわかるんですが、片方が長くなってる!!
刃を抜いて、もう一回中砥から、長いほうにだけ指を添えて軽く力を入れながら長さを調整していきます。
磨いてはカンナに入れて長さを確認、これを何度か繰り返してやっと完成しました!!

革の手縫い、道具の手入れを初めてやってみましたが、いや~本当に大変!!
実際革小物を作るにしても、こういう基本的な部分が、出来上がりの質を
左右するんだろうな~、なんてぼんやり思いました。

さあ、次回は実際小物の制作をご紹介したいと思います♪< br>ご期待ください!!