こんにちは、店長久保でございます。

さて革の手縫い修行2回目。今回から実際革小物を作っていくことになります。初回は革切り包丁カバー。


型紙から作っていきました。型紙を革の表からあて、丸ギリで線を引きます。

裏側に来るもう片方は、根元以外を4mm余白を取って線を引きます。

そして革切り包丁で切っていきます。切った革の表面に菱目切り(9目と2目)を使って端と端が合うように縫い穴を開けて行きます。

空け終わったら、表面裏面の革の根元部分、両面をマメかんなで角を落とします。角を落としたら紙やすり(成形用)150番で磨き&バリを落とし、仕上げ用400番で磨いてさらにバリを落とします。

本体の銀面はキャメル、削った部分は肌色になってしまったので角部分にスラピンで着色していきます。綿棒でスラピンを塗る⇒指でふのりを塗る⇒布で強く磨く⇒紙やすり400番で軽く磨くこの作業を3~4回繰り返します。繰り返すほどテッカテカに綺麗に仕上がります。

今磨き上げた包丁が入る根元部分にラインを入れます。アルコールランプで玉ネンを熱してラインを入れます。(裏表共に)

表側の革の裏面に際から4mmのところに、ネジネンで線を引き、裏側の革の裏面にも、際かわ6mmのところに線を引きます。表側、裏側両方、線を目安に接着剤をヘラで塗り付けます。

少し乾かしたら角べらで押しながら圧着してあげます。表革をガイドに下の革を革切り包丁で切り落とします。

菱目打ちで合せた革の真ん中まで穴を開け、コルク台の上で菱切りで穴を貫通させていきます。(直角に突き刺す)

さあ、これで手縫いをする下準備ができました!!

次は糸を準備しましょう。 今回使うのは麻糸。両手を広げた長さくらいで切ります。(どんな大きなものを縫う時でも両手を広げた長さ以内のもので縫います。)

麻糸の両端を菱切りでこすりつけて漉いて行きます。蜜ロウにこすりつけて全体をロウビキして、先っぽは、よった状態でしっかりとロウビキしてあげます。

次に縫い針の穴にロウビキした麻糸の先を通し、ハリの先端で糸を4回ほど波縫いして根元に手繰りよせひっぱれば完成。縫っている状態でも抜けなくなります。

さて、これで準備完了。さっそく縫っていきましょう。

奥から手前に縫っていきます。縫い始めは端を二重にかがります。

左手に菱切りと針、右手にも針を持って、最初に左手菱切りで穴にさします。


菱切りを抜きながら右手の針を通し、

出てきた右側の針を左手の針とクロスして持ち、右側の糸を手前に引っ張りながら左手の針を通して

両側の糸を引っ張って縫っていく。

これをひたすら繰り返すわけです。

4目手前でとりあえず今回は終了。 縫い終わりは次回ご紹介します!

第3回目の次回は、新しく革細工の道具入れ/ポーチの制作していきたいと思います♪

次回ご期待ください!!