こんばんは!店長の久保でございます♪
今回は5回目、革の道具入れポーチ【ファスナー引き手を仕上げる】編です。

前回の続きですが、今回作るポーチはダブルスライダータイプのものなので、引き手を
2つ作ります。前回は伸ばした状態で磨き工程を進めたため、Dカンを入れて折り曲げた
時に若干ひび割れたようになったので、もうひとつは折り曲げた状態で磨き工程をやりました。
染料もちょっとづつ着色するようにしたので、ちょっとはマシにできたかな~。

さて、もうひとつもできたので、Dカンを通してボンド留めします。
圧着したら、豆カンナでとがりだけを落とし、150番紙やすりでしっかり合せ面の段差を
できるだけ削ります。次に400番でもしっかり合せ面の段差を意識して削ります。

下地がスムーズになったら、磨きの工程。
染料をぬり、ふのりを指で付けて(磨くようにこすりながら付ける)さらに布で磨くときは、
軽く早くこすれば、艶が出やすい!!新たな発見でした♪
400番でもっかい、しっかりと削り磨き工程を何回か繰り返します。

ここまでできたら、ロウを塗り布で磨き、玉ネンで周囲にラインを入れます。
ネジネンで端から2mm(革の端から2mmを測り、それに合わせてネジネンを調正する)で
縫い穴のガイドラインを引きます。

菱目打ちで縫い穴を開ける際には、奥まで貫通させず(穴が大きくなりすぎる!)裏にちょっと
出るくらいで留めます。下にコルクを敷き、菱キリで貫通させます。(縫い穴の表から)

こんな小さな部品にこれだけの手間暇がかかるんですね~!革職人さん、恐るべし!!

さてここから縫いに入ります。

まずは針に、ロウビキした麻糸を通し、抜けないように始末をしましょう。(2回目参照)


根元に引っ張っておろします。

縫い始めは1目手前から

根元のほうに返して縫い始めます。菱切りで穴を開け、

裏から針を通し糸を手前に引っ張りながら、表から針を通します。

これをひたすら繰り返し、3目手前から1本で縫い、それぞれ緩ませた糸にくぐらせて(3回目参照)

ボンドを付けてひっぱり、糸を根元でカット。端を隣の糸に菱切りで馴染ませれば完成!!

奥のほうは糸を切るのがちょっと長く残してしまったせいか、縫い終わりがちょっと目立ちます、、、

手前のは縫い終わりを隠すのはうまくいったんですが、縫い穴がでかい、、、

革細工の奥深さを思い知りますね、引き手作っただけなのに~。

さあ、いよいよ次回は本体の制作に突入!!!ご期待ください♪