こんにちは、頑固オヤジ店長久保です。
トートバッグの底マチ部分。ショルダーバッグと違ってトートバッグってお会計の時なんかに地面に置くことが多いから、底鋲の有り無しってすごく気になるんですよねぇ。トートバッグが欲しくて、ようやく気に入ったものが見つかったのに、「あちゃ~、底鋲ついてない、、、」なんて経験、あなたもあるでしょ?でも結局、妥協してデザインで選んで買ってみたはいいものの、やっぱり底鋲ないと居心地が悪い、、、
そんなあなたに朗報です♪

頑固オヤジ店長
うちのお店では、後付けOK!底鋲の取り付け加工をやっています!

お客様からトートバッグに底鋲取り付けのご注文

先日、お客様よりトートバッグに底鋲を取り付けてほしい、とご注文をいただきました。実際に底鋲の取り付け加工をご紹介したいと思います♪
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レザーとキャンバス素材のトートバッグに底鋲を取り付けていきます。こちらがノーマルバージョンの底部分。

頑固オヤジ店長
このままだと、地面に置くと汚れが全面についちゃう、、、やっぱし底鋲ほしいですよね~。
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底鋲取り付けで重要な中敷きの制作

まずは底鋲の取り付けで重要な中敷き部分を準備していきたいと思います。

頑固オヤジ店長
底鋲をせっかく取り付けてもバッグの底が柔らかいと、底鋲が沈んでバッグの底がべた~っと地面についてしまうんです。という訳で、底が柔らかいトートバッグには、底マチ部分を硬くする中敷きを入れてから底鋲を取り付けるのがお薦めです!
まずは硬い素材の芯材をバッグの底のサイズに合わせてカット。使っていくうちに生地を傷つけて破れたりしないように、カットした芯材の周りをやすり掛けします。芯材の準備ができたら、バッグの裏地と同じ色味の生地で芯材を包んで、手縫いで縫い合わせていきます。
コチラ、自作のレーシングポニー。手縫いをするときって両手を使って縫い合わせるから、縫うものを持つことができないんです。そこで活躍してくれるのが、このレーシングポニー、通称「ウマ」。
レーシングポニーに中敷きを挟んで、手縫いしていきます。
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今回使った縫い糸は太番手の麻糸にロウを引いたものを使いました。
頑固オヤジ店長
手縫いでよく使うロウビキの麻糸。糸がこすれて摩擦なんかで切れにくくするために、手縫いをする前に麻糸にロウを引くんです。
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中敷きが出来上がりました。自分でロウビキした麻糸で手縫いで仕上げた、この味のあるステッチの風合いが好きなんだよなぁ~。
頑固オヤジ店長
普通の方はカバンや、小物の縫い目をマジマジと見ることってないですよねぇ。気を付けてみてみると、手縫いの縫い目とミシン縫いの縫い目って全然違うんですよ!
さて、完成した中敷きに四つ角の穴をあけてあげます。底鋲を4点取り付ける穴になります。
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いざ、底鋲を取り付けていく

それでは早速、底鋲を取り付けていく工程です。まずはトートバッグの中に中敷きを当てて、トートバッグの底マチに印をつけます。中敷きと全く同じ位置に穴をあけて底鋲を4点先に仮留めします。この状態だと、中敷きとトートバッグが固定されるので、最後に真ん中のステッチの中心部分に穴を貫通させて底鋲を仮留め。全部で5点の底鋲をトンカチで打ち込み終われば完成です!!

底鋲取り付け完成

ご依頼いただきましたトートバッグの底鋲取り付け、完成です!!
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今回はトートバッグの中でもビジネス使用よりのビジネストートバッグだったので、底鋲14㎜頭のものを採用しました。

頑固オヤジ店長
ひとことで底鋲と言っても、いろんな種類、サイズがあるんです。円錐型のもの、半球型のもの、金属製のもの、プラスチック製のもの、10mmや14㎜、18㎜などなど。
武骨なバッグには大きめの18㎜頭の底鋲が存在感があって好きなんですけど、ビジネス使用のトートバッグだと14㎜くらいの底鋲が、スマートでビッと締まる感じがカッコいい。そんなわけで、今回は14㎜の底鋲を採用しました。

ビジネス仕様のトートバッグにとっての底鋲の重要性

ビジネス向けのトートバッグって、特に営業のお仕事をされている方には、バッグの底鋲の有無ってかなり重要。なぜかといいますと、「外からの汚れをお客様の会社に持ち込まないように。」という意味合いがあるんです。そんな理由から、ビジネストートバッグには底鋲がとっても重要なんですよ。

この話のまとめ

こちらでご紹介しましたように、トートバッグには後付けで底鋲の取り付けができるんです。あなたの理想のトートバッグに底鋲が付いていなくても、当店にご連絡いただければ、1週間ほどで底鋲を取り付けてお届けさせていただきます。

頑固オヤジ店長
底鋲取り付けご依頼はこちら。お気軽に頑固オヤジ店長までご連絡くださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
それではまた♪