ビジネスバッグの持ち手の修理レポート
こんにちは!店長の久保でございます。
今年はほんと、台風ばっかりで
あっという間に夏が終わっちゃいましたね。
去年は9月末に河原でバーベキューした時ですら
暑かったっていうのに、、、
今年は残暑すらなくって、もうすっかり秋めいちゃってます。
さて、先日ご依頼を受けました
ビジネスバッグの持ち手の修理レポートです。
13年ほどご愛用されているという
こちらのビジネスバッグ。
修理箇所のチェックも含めて
バッグ全体をくまなく見ましたが
いや、本当にご愛用されているのが
よくよく伝わってきました。
こちらがお預かりした時の状態。
持ち手の接続部がちぎれている状態です。
今回は修理のほかに底鋲の取り付けも
ご依頼いただきました。
まずは底鋲の取り付けから。
5点留めで底鋲の取り付けが完了しました!
持ち手も縫い目がほどけて、
芯材も両端によってました、、、
持ち手を両方とも縫い目をほどき
芯材を新しいものに取り換えて
改めて、手縫いで縫いなおしていきます。
以前はビニールチューブが入っていましたが
今回は綿の芯材を入れましたので
重い荷物を入れてもソフトな持ち心地になると思います。
さあ、問題はここ。
持ち手の接続部の取り換えです。
まずはちぎれた接続パーツを外して
それをもとに型紙を起こします。
事前に用意したブライドルレザーを
型紙通りに切り抜いてパーツを作成。
コバを磨き縫い穴をあけて
接続パーツを完成させます。
持ち手に取り付けて
さらにコバを磨きます。
縫い穴を表裏合わせた状態で
再度、貫通させていきます。
接続パーツを本体に
ボンド留めしてカシメで留め、
手縫いで縫い仕上げました。
今回補修した接続パーツは
またちぎれることのないように
革の伸びを予防するテープを
内側に貼って縫い合わせました。
これからまた10年と
一緒に時を重ねていけるといいですね。
本日発送させていただきますので
お届けまで今しばらくお待ちくださいね♪