こんにちは、頑固オヤジ店長久保です。
みなさんもこんな経験ありませんか?「理想のショルダーバッグをやっと見つけたのに、ベルトが長い~!!」とか「バイク用のショルダーバッグだから、もうちょっとベルト短いと最高なのになぁ、、、」なんてこと。
そして悩みながらも諦めて別の物を探したり、妥協をして購入を決断しちゃった経験。

ショルダーバッグはベルトが長め

そもそもショルダーバッグって、ベルトの長さが長めに作られているものが多いんです。当店でセレクトしているバッグは、ほぼすべて国内職人生産の国内ブランド。つまりは日本人の体形に合わせて作ったショルダーバッグなんですが、それでもショルダーベルトは長めの設計のものが多い。日本人と言っても、身長150cm~190cm、体重も40㎏~100㎏と意外といろいろな体系の方がいるんです。

頑固オヤジ店長
お~、だから、いろんな人が使えるように、ショルダーバッグのベルトは少し長めの設計になってるんだ!

ベルトが長いショルダーバッグ52770

中でも、ショルダーベルトが長いショルダーバッグ、タンデム チェロキーシリーズ52770。こちらは以前にもベルトを短くしてほしい、と別注を受けたことがあるバッグです。

今回も、このバッグをご注文いただいたお客様から、ベルトの長さを最短70cm(通常最短95cm長さ)に短くしてほしいとご依頼を受けました。という訳で、今日はタンデム チェロキー ショルダーバッグ 52770のベルト長さ加工の模様をご紹介したいと思います!

ショルダーバッグのベルトを短く加工する

それでは早速、ショルダーバッグのベルトを短くしていきたいと思います。

【その1】ベルトを短く切断

まずは通常長さ、最短95cmを70cmにするべく、25cmベルト長さを短くする準備をしていきましょう。第一段階として、ベルトが止められたカシメをクイキリで外していきます。

こちらがカシメを外した状態です。

通常長さ、最短95cmを70cmにしたいとのご要望ですので、端から25cmの部分に印をつけて、革切り包丁でカットしていきましょう。

【その2】切断部分を修復する

カットした後は、切断面(コバ)を水で濡らしながら数回磨き上げます。コバ処理が終わったらもともと縫ってあったように、ネジネンで縫い線を引きます。

縫い線に合わせて、菱目切りで縫い穴を開けていきます。

菱切りで縫い穴を貫通させていきます。

ここで自作のレーシングポニーが登場!切り落とした端部分を手縫いで縫っていきます。

1針1針、丹念に縫っていきます。手縫いの醍醐味ですね。

そして、こちらが縫い直し&磨き直し完了の切れ端部分。

【その3】切断部分をベルトにつなげる

さあ、ここまでくれば、残りの工程も後わずかです。きれいに整えた切断部分をベルトにつなげていきたいと思います。まずはカシメを入れる穴をポンチで開けていきます。

はい、カシメ穴ができました。

大きなリング2つをベルトに通して、足長カシメでカシメていきます。ベルトのカシメ方、他の部分を確認したところ表面は丸いまま、裏面は平たく潰してあったので、それに合わせて下に鉄製の台座を置いて、カシメ打ち棒を使って打ち込みます。

力がかかる部分なのでかなり強めに打ち込みました。

ベルト長さ加工が完成

頑固オヤジ店長
ショルダーバッグのベルト長さ加工、ついに完成しました!!
お客様のご要望通り、25cm短く加工して、最短で70cmの長さに調整しました。

一番短い状態にして背負ってみました。はい、ミニマムなサイズに調整できたと思います。

ショルダーベルトを伸ばしてみた状態がこちら。一番長くしても、長すぎない、ころ良い長さに仕上がったと思います。

この話のまとめ

ショルダーバッグのベルトは長めのものが多いです。自分のサイズに合わない、もうちょっと短いといいんだけど、、、そんな時は妥協する必要はありません。

ベルトの長さを切る前と切った後の比較。ほら、こんなに印象が変わるんですよ!使い心地も格段に変わってきますからねぇ。

頑固オヤジ店長
ベルトの長さは短く加工できるんです!!お困りの際は、ぜひ頑固オヤジ店長久保までご相談くださいね~!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
それではまた♪