栃木レザーの極上ヌメ革、仕入れ日記

こんにちは、頑固オヤジ店長 久保です。
先日、お客様からレザーウォレット制作のご依頼をいただいたので、革の問屋さんに革の仕入れに行ってきました。今まではいろんな問屋さんから革を仕入れてきましたが、今回初めて訪れたこちらの問屋さん。みなさんご存知「栃木レザー」を専門に取り扱っているお店。
栃木レザーの問屋さんにて
だだっ広い店内には所せましと、一枚革が積み上げられています。浅草橋なんかの問屋さんとは違って、革のハギレや革ひも(牛レース)などは全く置いてない、完全なプロショップです。
革問屋のオーナーさんに革の仕上げ方法など、いろんな話を伺いながらじっくりと革素材を吟味。



同じ種類の革を何枚か見せてもらい、傷やトラの入り具合を見ながら、一番よさそうなものをピック。その場で注文して、うちまで送ってもらうことにしました!

今回仕入れた栃木レザー~オイルたっぷりの極上ヌメ革
早速届きました~!!ね、デカいでしょ。これがレザーウォレットなんかの製品になる前の革なんです。

「クロップ」とは
今回入手した牛革を含め、動物の革は背中やお尻、お腹などの場所によって、強度や革質がガラリと違います。伸びが大きく、シワも多い「あまり上質とは言えない」お腹「ベリー」部分を取り除き、上質な部分だけを残した状態が「クロップ」。
※「クロップ」の状態で革を卸してる問屋さんは、かなり革にこだわった問屋さんだっていう証なのです!
「ショルダー」「ベンズ」の2つの部位に裁断した理由
今回は「クロップ」の状態を「ショルダー/背中」「ベンズ/背中とお尻」に分けて裁断してもらったわけですが、「ショルダー」「ベンズ」の2つの部位に裁断してもらったのには理由があります。
首の下あたりの部位で、比較的柔らかい革質で、多少のシワ、トラが見られやすいので、財布やバッグの内装などにおすすめ。
【ベンズ/背中とお尻】
背中とお尻あたりの部位で、繊維が詰まった強度のある革質なので、財布やバッグの外側、本体部分におすすめ。

そして、こちらが「ベンズ」。ね、見た感じ頑丈そうでしょ?この部位はレザーウォレットの外側、本体胴部分に使いたいので、4.5㎜厚の状態で届けてもらいました。

極上の革質の秘密は「タンニンの種類」と「たっぷりオイル」「グレージング」にあり
今回入手した、栃木レザーのオイルヌメ革。その極上の革質の秘密は大きく3つ「タンニンの種類」と「たっぷりオイル」「グレージング」にあります。
【その1】2種類のタンニンエキス「ミモザ」「ケプラチョ」
こちらのヌメ革、北米産のステアハイドを石灰槽でゆっくりと脱毛した後のなめし工程が半端ない。普通は1種類のタンニンでなめすところを、ブラジル産「ミモザ」のタンニンエキスでゆ~くっりなめし、さらに「ケプラチョ」のタンニンエキスで、じ~~~くっりなめしこんだ、超こだわりなめしのヌメ革なんです。なんと合計で「約50日間」もの長い時間をかけてなめしていくんですって!!
【その2】たっぷり含ませた動物オイル
長時間に及ぶなめし工程が終わったら、たっぷりと動物オイルを含ませます。重ねてタンニンエキスとオイルを入れる、という徹底ぶり!
【その3】艶を増す、グレージング加工
そして最後にプレスして、革の銀面(表面)をツルツルした状態に仕上げる、グレージング加工を施してあるんですって。
月産8000枚を誇る通常の栃木レザーに対して、月産400枚が限界!というほどの手間暇のかけよう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
それではまた♪