こんにちは!頑固オヤジ店長 久保です!
最近ちょくちょく「荷物が多くて、バッグを背負うと肩が痛いんです」とか、「肩こり症なんだけど革のバッグを持っても大丈夫ですか」というご相談を受けるんです。そんなご相談の時に、私、頑固オヤジ店長がご提案する 悩み解決方法が「肩パッドを付ける」ということ。

重い荷物を入れるならクッション入りの肩パッドを

以前、うちのお店でお買い上げいただいたお客様からも今回、こんなご依頼をいただきました。

男性のお客様
かなり荷物が重いので、幅広くて、クッションが入った肩パッドを作ってほしい
今までもお客様からのご依頼でショルダーパッドを制作してきましたが、ボディバッグやショルダーバッグなど、さほど大きさのないものが多かったので、基本的にはクッションなしの肩パッド制作ばかりでした。が、今回のお客様のように、重い荷物を入れる大きなバッグ(今回はリュックサックです)の肩パッドでしたら、やはり少し幅広でクッションの入った肩パッドがお薦めです。通常の肩パッドよりも、肩への負担をかなり軽減してくれますからね。

クッション入り肩パッドの制作

さて、それでは早速クッション入り肩パッドの制作を始めたいと思います。

型紙から制作

今回は幅広の肩パッドを、とのことでしたので新たに型紙から制作しました。こちらが肩パッド本体前側の型紙と、それに合わせて切り出した革パーツです。

また、クッション入りなので、3層構造で仕立てています。こちらの裏地部分はクッションを包むようにするので、裏の革は2枚づつ切り出しました。

クッション入り裏地の制作

さて、それではクッション入り裏地の制作に入りましょう。まずは、切り出した裏地部分の加工から始めます。こんな感じでクッション材を包んでいくわけです。

縫い穴を開けるために、ネジネンで縫い線を引いていきます。

縫い線に合わせて、菱目打ちで縫い穴を開けていきましょう。

リュックサック用の肩パッドなので同じものが2つ必要。同時に2つ制作進行していきます。こちらが縫い穴をあけ終わった状態。

ここで縫い穴を開けた裏地に、クッション材を接着していきます。

さらに上から裏地をかぶせて、クッション材を包むように接着。接着した裏地の縫い穴を菱切りで貫通させていきます。

クッション入りの裏地が出来上がった状態がこちら。こんもりクッションが入っている形状に膨らんでいます。なんだかランチパックみたいで美味しそう、、、

肩パッド、本体表側の制作

さて、次はいよいと本体表側の準備を進めます。先にベルトを通す穴を開けて、縫い穴を開けるための縫い線を引いていきます。

菱目打ちで縫い穴を開けます。

菱切りで縫い穴を貫通させていきました。

下準備が終わった本体前側パーツがこちら。

肩パッドを縫い合わせる

先に作っておいた、クッション入りの裏地と本体前側を接着。肩パッドの縫い合わせ作業です。丸ギリで一目一目貫通させながら、縫い合わせていきます。

肩パッド制作もいよいよ大詰め。気の抜けない手縫い作業をチクチク進めていきます。

手縫いの縫い合わせ作業が終わったら、最終段階、コバ(革の切れ端)の加工です。今回は革を3枚重ねた状態になっているので、豆カンナでコバを整えたあと、紙やすりで段階的に整え、ふのりを使って磨き上げていきました。

クッション入りの肩パッドが完成!

ついにクッション入り肩パッドが完成しました!!厚みのある肩パッドに仕上がりましたね。コバもきれいに磨きあがりました!!

裏側部分もクッションが入って盛り上がった感じがGOODです。これは相当負担を軽減してくれるに違いありません!

頑固オヤジ店長
お客様、本日発送させていただきました、お届けまでもうしばらくお待ちくださいね♪

この話のまとめ

肩パッドで悩みを解消、と題してお届けしました今回の記事、いかがでしたか?「バッグを背負うと肩が痛い」「重い荷物を入れるとベルトが肩に食い込む」、そんなあなた、ぜひ一度クッション入り肩パッドをお試しください。肩の負担、かなり軽減してくれますよ♪

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
それではまた♪