こんにちは、頑固オヤジ店長 久保です!
数日前から、栃木レザーのヌメ革を使った長財布の構想を練り始めました。どんな仕様にするかボチボチ模索中、、、使いやすくてカッコいい長財布にするべく、型紙をじっくり煮詰めていこうっと。サンプルができたら制作模様をブログでご紹介しますね。
さてここ数日というもの、ご注文いただいた財布を絶賛制作中。順調に作業も進み完成に近づいてきたので、今回は「ショートタイプのヌメ革財布の制作レポート」をお届けしたいと思います。

ヌメ革財布の制作、第一段階

まずは財布の制作、第一段階。革のパーツを裁断した状態。今回ご注文いただいたのはショートタイプのヌメ革二つ折り財布です。

こちらが前回制作したミドルタイプ折り財布の革パーツ。

ヌメ革二つ折り財布、制作レポート

2017年9月10日
こうやって二つを比べてみると一目瞭然。札入れ部分の深さが全然違います。ミドル財布は札入れが深く、カード入れも縦に入れる仕様。ショート折り財布は札入れが浅くて、カードを横に収納する仕様。その分全体的に横に長い構造になっているんですよね。
こんな具合に組み上げていく予定。

ヌメ革財布の制作~中盤戦

裁断したそれぞれの革パーツの下準備を終え、カード入れ部分、小銭入れ部分、本体胴部分をそれぞれ制作。各部がずいぶん出来上がってきた中盤の状態がこちら。

カード入れ部分。カード入れの革パーツのコバを磨き上げてネンを入れて縫い合わせた状態です。

こちらは小銭入れ部分。両端を接着して、左側のみ縫い合わせた状態です。乾いたら下の部分も接着して本体と張り合わせていきます。

こちらが革財布の外側、本体胴部分。この革一枚、厚み3㎜ありますからね。これだけでも結構迫力があるんですよ。

ヌメ革財布の制作~後半戦

ヌメ革財布の制作もいよいよ後半戦。カード入れ、小銭入れを札入れパネルに縫い合わせ、本体胴部分と接着。左側から縫い合わせていきます。

ちょうど半分くらい縫い進んだ状態でしょうかね。本体胴部分と札入れの間仕切り、札入れパネルにカード入れ部分を重ね合わせて縫い合わせました。

頑固オヤジ店長
その厚みたるや合計8mm!かなり分厚いでしょ。ズボンのお尻のポケットに入れててもカードが割れたりしませんから!
その代わり縫い合わせていくのはかなり神経を使う作業。丸ギリで一穴一穴、指先の感覚を頼りに縫い穴を貫通させて、糸を通していくわけですよ。手縫いで革の財布を縫いあげていくっていう非常に重要な工程です。

縫い合わせ終わったカード入れ部分。コバはまだ切り出したままの状態。縫い合わせが全て完了してからコバを磨き上げていきたいと思います♪ 

札入れの上から見た写真。本体胴の上部を縫い終わったら、今度は右側。札入れ間仕切りと小銭入れ部分を貼り合わせて、縫い合わせていきます。

ヌメ革財布の制作~仕上げのコバ磨き

小銭入れ側の貼り合わせ&縫い合わせが完了。ヌメ革財布の制作もいよいよ最終工程、仕上げのコバ磨きです。まずはこちらの写真。

厚みのあるコバをヤスリ掛けして整えた状態です。ずいぶんキレイになった状態から、このコバ磨き棒を使って磨いていきます。

トコノールを指でコバに塗り込んでいきます。以前はふのりを使って磨いてたんですが、最近はトコノールを使っています。仕上がりのテカリ具合が若干いいみたい。

コバ磨き棒でひたすら磨いていきます。

頑固オヤジ店長
磨くたびに艶を増していくので磨く工程はテンションが上がります♪
しばらく磨くとこのぐらいの艶が出てきます。

もう一度ヤスリをかけてトコノールを塗って磨き棒で磨く。この工程を数回繰り返しコバを磨き上げていきます。

ヌメ革財布、完成!

ヌメ革財布、磨き工程も終わり完成です!!

大きめにヘリを落として丸みを帯びたコバがいい感じ♪

味のある、手縫いのステッチとナチュラルなヌメ革の風合いを全面に押し出した、とってもシンプルな二つ折り財布に仕上がりました。

厚みのある革質を存分にご堪能くださいね♪

こんなヌメ革の二つ折り財布をお探しのあなた、詳しくはこちらをご覧ください!

この記事で紹介した、ヌメ革財布


ご注文いただいてから制作するオーダーメイドの財布です。世界に一つだけ。極上ヌメ革の折り財布をご堪能ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

それではまた♪