スマートキーが入るキーケース制作

こんにちは、頑固オヤジ店長 久保です!
うちのお店でただいま商品ラインナップを強化中の極上ヌメ革を使った手縫い革小物。今回は新作、キーケースを制作していきます。制作の模様を写真でご紹介したいと思います♪
スマートキーと家のカギを一緒にしまえるキーケース
今回作っていくのはただのキーケースではありません。家のカギはもちろん、スマートキーを入れるポケットも付いたキーケースです。最近の車は「ピッ」と押してカギを開ける、スマートキーが主流。

キーケースの制作工程
キーケースの制作工程、基本的には財布の制作と同じ工程で進めていきます。
【その1~4】キーケース革パーツの下準備
型紙を作り、型紙に合わせて切り出した革パーツがこちら。先ほどの工程【その4】まで終了した状態です。先に磨くコバの部分は、ヤスリで下地を整えてコバを磨き、ネンを入れてあります。キーフックもカシメておきました。
キーケース本体胴部分の裏側、床面にはトコノールを塗ってケバ立ちを抑えます。革パーツを貼り合わせる部分は避けて塗りました。
準備がある程度進んだところで革パーツを合わせてみた状態がコチラ。
貼り合わせる前に、菱ギリで縫い穴を貫通させていきます。
【その5、6】スマートキーポケットの縫い合わせ&各パーツの接着
それでは次の工程に進みましょう。キーフックの革パーツとかぶせしたの革パーツを先に本体に接着します。スマートキーポケットパーツを付ける前にホックを打ち込んでおきます。
閉じた状態はこんな感じ。スマートキーポケットも縫い合わせが終わりました。
合わせてみるとこんな感じです。この状態では問題ないんですが、キーケースを閉じるとパツパツ。キーフックの金具とスマートキーポケットがぶつかってしまう、、、

【その7、8】本体のコバ磨き・染色~本体の縫い合わせ
スマートキーポケット部分をもう少し小さくして、キーフックと干渉しないようにちょっと下に寄せて作り直しました。スマートキーポケット部分も本体に接着。【その7】の工程、コバを磨きながら染色をする、という重要な工程を繰り返し繰り返し行いました。コバ磨き&染色も完了したので、いよいよ大詰め、本体を縫い合わせていきます。
丸ギリで縫い穴を通りやすい状態にして、一針一針丁寧に縫い合わせていきます。
キーケースが完成!
ついにキーケースが完成しました!グレージングされた綺麗なヌメ革とゴールドカラーの金具、キナリのロウビキ糸で縫いあげた、手縫いの味のあるステッチ。シンプルだけど味わいのあるキーケースに仕上がったと思います♪
作り直したスマートキーポケット部分です。最初のポケットよりも小さくはなりましたが、ポケットの内寸を幅8cm×高さ1.5cm×奥行き4.5cmにしているので、大抵のスマートキーは入ると思います。
ふつうのキーケースと比べるとかなり大きいサイズにはなりますが、手にコロンと乗る愛嬌のあるキーケースです。
この話のまとめ
さて、「スマートキーが入るキーケース制作」いかがでしたか?使うほどに艶、色合いが深まり味わいを増す極上ヌメ革を使って、一針一針手縫いで仕上げるキーケースの魅力が伝わると嬉しいです♪
この記事で紹介したキーケース
それではまた♪