こんにちは、頑固オヤジ店長 久保です!
今回新しく取り扱いを始めたcuoificio M.P.G社のNEW YORK。この革がまたすごくいいんです。ナチュラルなシボ感、シワ感が楽しめて、肉厚なのにとっても柔らかい革質が圧巻。匂いも極上の革の香りが溜まりません。

M.P.G. cuoificio社のニューヨーク

M.P.G. cuoificio社はイタリアのトスカーナ州カステルフランコディ・ソットにあるタンナー、なめし屋さんです。トスカーナでかなり大手のタンナー・Bretagna社の社長夫人が経営するタンナーで、ドルチェ&ガッバーナなど比較的新鋭ブランドを顧客に持っているそう。今回入手したのは、そんなM.P.G. cuoificio社のニューヨークという革。

フルベジタブルタンニンなめしのイタリアンレザーで、オイルをたっぷりと含ませた上質な革。分厚いのにとにかく驚くほど柔らかい革質が特徴で、その表面にはさりげなく見られる、自然なシボ感とシワ感が溢れています。長年着込んだライダースジャケットのような質感に惚れて取り扱いを始めるに至ったのです!

NEW YORK、ブラックレザーの革財布制作

それでは早速革財布の制作に入ります。財布の各パーツを切り出してコバを磨いたり、張り合わる合印を付けたり、、、手縫いで仕立てる革財布、制作工程を丹念に進めていきます。

本体外側胴部分の革は3mm厚で仕立てます。菱目打ちで縫い穴をあけた状態がこちら。

ここでご紹介するのはミドルウォレット、小銭入れなしタイプの革財布。カード入れパネルを作り本体と縫い合わせていきます。

ブラックレザー、ミドルウォレット

それでは完成したブラックレザーの手縫いミドルウォレット、3タイプをご覧ください。

小銭入れなしのミドル財布

まずはこちら、小銭入れなしのミドル財布、追加カード入れパネルが付属したウォレットです。通常、追加カード入れパネル(真ん中のカード入れ部分)は差し込むだけの設計になってるんですが、今回のNEW YORK、ブラックレザーはとにかく柔らかい革質なので、手縫いで縫い付けてあります。小銭入れは必要ないって方にはお薦めで、最近はかなりよく売れているタイプ。小銭入れは別に持っているお客様、結構いらっしゃるんですねぇ。

ボックス型小銭入れのミドルウォレット

うちのお店の一番人気、ボックス型小銭入れのミドルウォレット。右側にかぶせタイプのボックス小銭入れを配置して、追加カード入れパネルを装着した財布です。この追加カード入れパネルも縫い付けてあります。カードもたくさん、小銭もたくさん入れたい、そんないいとこどりの革財布になっています。

ファスナー小銭入れのミドル財布

こちらは最近ご要望を多くいただき、新しく仲間に加わった、ファスナー小銭入れのミドル財布です。小銭入れ部分を間仕切り2層式のファスナータイプにして、小銭入れの前面にカード入れを増設したミドルウォレット。ホックで本体を閉じれるようになっています。

いずれのミドル財布も本体外側の革を3mmに、内装は0.7mmの革を何層にも重ねて縫い合わせた、持ち応え十分の仕上がりです!

この話のまとめ

さあ、「M.P.G. cuoificio社のNEW YORK。ブラックレザーの革財布」、いかがでしたか?風合いのいい革の表情、しなやかで極上な手触りの革質、上質な革の香り、と五感で堪能していただける革、M.P.G. cuoificio社のNEW YORKを手縫いで仕立てたミドル財布をご紹介してきました。実際手にしてみれば、その実力を実感していただけるはず。ぜひご体験してほしいブラックレザーの革財布です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
それではまた♪