こんにちは、頑固オヤジ店長 久保です!今日は7/3。梅雨真っただ中で曇り空なんですけど、作業する仕事部屋の気温が日に日に上がってきてる感じ、、、水分補給しながら作業しないとヤバイな、こりゃあ。

さて、最近注文をたくさんいただく、ヌメ革のキーケース。うちのお店では、革財布、革小物、バッグに至るまで、全て手作りで作ってるんです。ファストファッションが隆盛する時代に反旗を翻して本日も「手作り」制作に没頭です!今日のブログは「手作りのヌメ革キーケース」と題して、キーケースの制作の模様をお伝えしていきます!

革パーツの下準備

まずは一枚革から裁断した革パーツの下準備からスタート。切り出した革パーツを張り合わせる前に、それぞれ縫い穴をあける線を引いて、その線に合わせて菱目打ちで縫い穴をあけます。縫い目がキレイに仕上がるように、菱切りで穴を貫通させます。

ミシン縫いと違って、「手縫い」は縫う作業に入るまでに何工程も踏まなきゃいけないんですけど、その一つ一つがとっても大事。

ネン入れ

縫い穴が入れ終わったら、張り合わせ前に革パーツのコバ磨き。水磨きが終わったら「ネン入れ」作業に入ります。

昔ながらのアルコールランプで玉ネンという、コテみたいな道具を熱して、コバを焼き締めながら、飾りの線「ネン」を入れていく作業。

この「ネン」が入ると出来上がりがビシッと引き締まるんですよね。ネンを入れた状態がこんな感じ。

革パーツの組み上げ

ネンを入れたコバをトコノールを塗って磨き終わったら、お店「ガイア2096」の刻印を入れたり金具を付けたりホックを打ったり、、、各工程を丁寧に進めていきます。

こんな感じに組み上げていきます。このキーケースは車のスマートキーを入れるポケットが付くので、そのポケット部分の縫い合わせを終わらせたら、すべてのパーツの貼り合わせです。各パーツを貼り合わせて、キーケース本体のコバをひとまず中磨きまで進め、縫い合わせていきます。

ヌメ革キーケースの完成

手縫いでぐるっと一周縫いあげたら、コバに色を入れて、仕上げ磨き。磨き終わったら、ヌメ革キーケースの完成です!!

シンプルなんですが、コロンとしたフォルムに愛着が沸く、ヌメ革のキーケースに仕上がっています。「革」ってものは動物の皮を加工して、革製品に使える状態にしていくんですが、加工した「革」の中でも自然の状態に最も近いのが、このヌメ革。そんなナチュラルなヌメ革に、手縫いで入れられた味のあるステッチ、手磨きで磨き上げたコバなど、昔ながらの革職人の技を詰め込んだ、手作りのヌメ革キーケースです♪

最後に

さあ、「手作りのヌメ革キーケース」いかがでしたか?とっても時間はかかるけど、手間暇かけた分、愛情たっぷりのヌメ革キーケースが出来上がります。昔ながらの手縫いで仕立てた手作りのヌメ革キーケース、あなたも是非一度使ってみてください。手にした瞬間に「特別感」を感じることができるし、使っていくうちに自分だけのヌメ革キーケースに育っていく経年変化もたっぷり楽しんでいただけますよ♪


最後まで読んでいただきありがとうございます!それではまた♪