こんにちは、頑固オヤジ店長 久保です!

バッグの中でも一番人気の高いのがトートバッグ。一つは持っておきたいメンズバッグの代表格ですよね。巷には星の数ほどトートバッグがありますが、当店では「男の中の男」「男が持つべき」トートバッグを手作り・オーダーメイドで作っています。軽くて柔らかくて持ちやすい?そんな類のトートバッグに真っ向から勝負を挑む、「無骨で」「持ち応えのある」トートバッグなのです。今回のブログは「アメリカンヴィンテージがカッコいい、ワークトートバッグ」と題して、トートバッグが出来上がるまでをご紹介していきたいと思います!

トートバッグの素材

まずはトートバッグの素材について。帆布(ハンプ)と革、特にうちのお店で圧倒的人気を誇る栃木レザーの極上ヌメ革を使ったトートバッグを作りたいと思っていたんですが、一番最初に悩んだのがトートバッグ本体の素材。いろいろと探した挙句にたどり着いたのが、この倉敷帆布です。

帆布らしいゴワゴワ感、肉厚で男臭い素材感が素晴らしい!船の帆として使われていた帆布、という由来を正当に受け継いだ感が半端ないんですよ、この帆布。それもそのはず、国内最厚とうたわれる2号帆布なんです。

ワークトートバッグが出来上がるまで

最強の素材が揃ったところで、。早速ワークトートバッグが出来上がるまでの模様をご紹介します。

帆布パーツの裁断

まずは本体胴となる、帆布パーツの裁断から。MサイズとLサイズを作っていきます。先に作っておいた型紙に合わせて本体部分を裁断します。こちらはMサイズ

こちらはLサイズ。こう見ると結構大きいですね。

こちらは外側のポケットと内側のポケット部分です。

ヌメ革パーツの切り出し

次はヌメ革パーツの切り出し。持ち手、ショルダーベルトや、ロゴ刻印パーツ、ショルダーひもの取り付け部分、本体縫い合わせの巻き革などなど。

ポケットなど下準備

各部品が揃ったので、細かいパーツの組み立て、下準備を進めます。ロゴ刻印を入れたり、ショルダーひも取り付けパーツや、内ポケットを作ったり。うちのお店でメインに作っている革財布と違い、一つ一つの部品が大きくて縫い目を穴あけしていくにも結構手間暇かけております。本体縫い合わせに使う巻革も先端を漉いたり、縫い穴を開けたり、この時点で下準備を終わらせています。

本体の下準備

それぞれのパーツの下準備が終わったら、帆布の本体胴部分の下準備です。フロントポケットと革ベルトを張り付けて縫い合わせの準備をしたところ。こちらがLサイズで、

こちらがMサイズ。

ここまで準備ができたら、随分トートバッグの形が見えてきますよね。作っている側もこの辺りから、さらに盛り上がって来るんですよ~。切り出した底革もコバを磨き、縫い穴を菱目打ちで開けておきます。

本体の縫い合わせ

底革と刻印を入れたロゴや内ポケットを本体に縫い付けたら、いよいよ本体の縫い合わせです。裏返した状態で、両方の側面とマチの部分を巻革を挟み込んだ状態で手縫いで縫い合わせます。

縫い合わせた状態がこちら。マチの部分はかなりの厚みなので、手縫いで縫い合わせる中でも一番の難所です。

仕上げの縫い付け

巻き革での本体縫い合わせが終わったら、いよいよ完成間近。仕上げの縫い付けに入ります。縫い合わせた本体をぐるっとひっくり返してトートバッグ本来の形に成形します。ヌメ革、2号帆布ともに分厚い素材どうしなので裏返すのも一仕事。この状態になれば、もうちょっとです。

底革の側面(三角部分)をボンドで貼った状態で手縫いで縫い合わせます。

ショルダーひもを取り付ける部分も側面に縫い付けます。金具ぶぶんは真鍮色の金具、ヌメ革にしっくり馴染んでいい感じ。

持ち手の取り付け

それぞれの縫い付け作業を邪魔しないように、持ち手は一番最後に取り付けます。うちのお店のトートバッグ、「ワークトートバッグ」と呼ぶように、アメリカの作業用バッグや、デニムウェアなどに使われている、コパーリベット(銅製のリベット金具)を使って仕上げます!ワークギア感がグッと高まりますよねぇ。

打ち具で打ち込んで、飛び出た部分をクイキリで切断、先端を工具でつぶせば完成です。

ワークトートバッグが完成!

ワークトートバッグが完成です!後がLサイズ、手前がMサイズです。

キナリの帆布とナチュラル色のヌメ革のコントラストが絶妙。手縫いで縫いあげた味のあるステッチや、コパーリベット、フロントポケット部分に重ねた革のベルトなど、アメリカンヴィンテージをとことん追求したワークトートバッグに仕上がっています。

シャンと自立するのは当たり前、それを上回る圧巻の持ち応えを堪能できるトートバッグ。

ショルダーひもは真鍮無垢のナスカンと長さ調節用のバックルを採用。こちらもコパーリベットで仕上げています。

Mサイズ、Lサイズともに、オプションで底鋲取り付けもできます。汚れを軽減するために、5点留め。

最後に

さあ、「アメリカンヴィンテージがカッコいい、ワークトートバッグ」いかがでしたか?当店でご注文いただいてから制作している、完全オーダーメイドのワークトートバッグです。持ち歩いてて、他人とかぶることは絶対にない、本格派、男のためのワークトートバッグをぜひ、あなたもご体験ください!


最後まで読んでいただきありがとうございます!それではまた♪