こんにちは、頑固オヤジ店主 久保です!

うちのお店の手作りの革財布。メインで作っているのは栃木レザーのヌメ革を使った革財布なんですが、もうちょっと渋い革質、柔らかい革質がお好みのお客様に好評をいただいているのが、イタリアの革、エルバマットを使った革財布です。最近、新商品として受注受付を開始した エルバマットを使った、ファスナー小銭入れ仕様のミドル革財布のキャメル(イタリア語ではカンメーロ)をご注文いただいて制作しましたので早速撮影しました!いろんなアングルで撮影したので、「イタリアンレザー、エルバマットで仕立てた革財布~ファスナー小銭入れ仕様」と題して、今回のブログでご紹介していきたいと思います。

イタリアンレザー、エルバマットという素材

ご存知ない方も結構いらっしゃると思いますので、エルバマットという素材についてまずはご説明していきます。植物(ベジタブル)タンニン鞣しのみで仕上げるエルバマット。世界でも有数の革のタンナーが群雄割拠する、イタリアンレザーの中でもイタリア・ベジタブルタンニンレザー組合に加盟している実力派のタンナー(革のなめし屋さん)TEMPESTI/テンペスティが作っている革が、このエルバマットです。通常のエルバマットはスムースな銀面(革の表面)なんですが、当店ではイタリア、TEMPESTI社に別注をかけて シボ加工をしてもらったエルバマットを採用しているんです。シボというのは、ツルッとした革をもみ加工を施して、革を柔らかくした結果、表面が無数のシワ、凹凸ができた状態のことで、エルバマット本来の、オイルがたっぷり入って 色ムラ感がある 渋い表情にさらにシワ感を足すことで、陰影が強くなって味わいが増した革質になるんです。エルバマットの革について、詳しくはこちらの記事も合わせてご覧ください。

TEMPESTIのエルバマット/ELBAMATT、一枚革が入荷!

2018年8月22日

イタリアンレザー・エルバマット革財布の収納

イタリアンレザー・エルバマットの素材について、何とな~くご理解いただけましたか?より分かりやすいように、エルバマット革財布の写真をご覧いただきながらご紹介していきましょう。まずは革財布の収納から。こちらがエルバマット仕立ての革財布、二つ折り ミドルタイプの革財布です。

小銭入れは、財布本体を開くことなく小銭を取り出し可能なファスナー小銭入れ仕様です。真ん中に仕切りを入れた2層収納構造なんですが、この写真からもエルバマットの革の柔らかさがわかって頂けると思います。

財布本体を開いた状態。本体はホック留めになっていて、開いた内側の両面をカード収納にしています。

札入れ部分がこちら。便利な2層収納タイプになっています。

エルバマット革財布のディテール、質感

はい、次はエルバマット革財布のディテール、革の質感について詳しく見ていきたいと思います。まずはこちら、革の風合いをご覧ください!この無数に入ったシワの感じ、これがシボです。オイルがたっぷり入ったヌメ革にシボを入れることで、独特な色ムラ感、陰影の強い革の表情になっているんですよ、これが。

当店、ガイア2096のロゴ刻印が入っている部分。当店の刻印はプレス機で圧をかけて入れる、打刻なんですが、このエルバマットのように、オイルレザーに入れると焼印を入れたような味のある入れ具合になります。

こちらはカードポケット部分。カードの差し込み間口に入れた「ネン」も、栃木レザーのヌメ革とはまた一味違う、味わい深い風合いに仕上がります。

こちらは革が重なり合った革財布のコバ部分。柔らかい革質のエルバマット、当然革の表皮もかなり柔らかいんです。コバをキレイに丸く磨き上げるにあたって、革切包丁でコバを整えるんですが、柔らかい革を包丁で削って丸くする作業が、これまた難しいんです、、、

で、これがエルバマット革財布 側面のコバ面。キャメル(カンメーロ)の革色のオレンジに近いキャメルの色合いに合わせて、深い赤に染色して仕上げています。

この話のまとめ

さあ、「イタリアンレザー、エルバマットで仕立てた革財布~ファスナー小銭入れ仕様」いかがでしたか?商品ページでは濃い茶色のチョコ(ブルチャート)をメインにご紹介しているので、エルバマット革財布のキャメルをいろんなアングルの写真でご紹介してきました。実物をお見せすることがなかなかできないネットショップですが、こちらのブログでエルバマットのキャメルの質感、風合いをご参考いただけると嬉しいです♪

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

それではまた♪

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