こんにちは、頑固オヤジ店長 久保です!
以前ご紹介した激渋の革、オークなめしレザー。

仕上がるまで1年間を要する銘品!オークなめし「Oak Tanned Shoulder」の革が入荷!

2018年1月31日
このオークなめしレザーで早く革財布を作りたかったんですが、ヌメ革の財布のご注文分の制作やら、商品の撮影やらでなかなか時間が取れずに2か月も過ぎてしまっていました、、、が、やっと二つ折り財布の制作に入ることができました♪今回は「オークなめしレザーの革財布、コバの仕上げ方」と題して、革財布の制作の模様をお届けしたいと思います。

手縫いの工程

うちのお店の手縫いの革財布は、全ての縫製を手縫いで仕立てています。もちろん、今回のオークなめしレザー革財布も手縫いで縫い合わせていきました。内側は栃木レザーのヌメ革を使っているんですが、カード入れと札入れの間仕切りなど革を何枚も重ねて、表側のオークなめしレザーと縫い合わせて結構な厚みになるので、手縫いも大変な作業なんです。

丸ギリを手に持ちながら、丸ギリで穴を貫通させては針を両側から通して縫いしめる。これを一針一針、黙々と進めていくんです。

コバを整える

途中まで縫い進めて、小銭入れの部分を貼り合わせた段階で、小銭入れ側のコバを整えていきます。まずはカンナでコバのヘリを落として、でこぼこをならしていきます。

次に120番の粗い紙やすり、400番の紙やすりを順に使ってやすり掛けが終わらせると、いよいよ大詰め、コバ磨きの工程です。

ふのリを使ったコバ磨き

次はふのりを使ったコバ磨きの工程です。やすり掛けしたコバ面に、ふのりという海藻をお湯でとかしたものを塗って、布で磨いていきます。磨いてはヤスリをかけて、またふのりを塗って布で磨く。

何度かこの作業を繰り返すと、コバ面がずいぶんスムースになって来るので、このタイミングで染料を入れていきます。タイミングを合わせると染料がスッと入っていくんですよね。この感触、絶妙に気持ちいいんです。染料を入れたら、またふのりを塗って布で磨いていきます。

これを何度も繰り返してコバを仕上げていきます。

オークなめしレザーの革財布、完成

コバ磨きが完了したら、最後にワックスを塗って仕上げ磨きをすれば完成です!染料を入れた磨き仕上げで仕上げているので、濃い赤茶色のコバで、革財布全体の印象をビシッと引き締めてくれています。

うちのお店で一番人気があるミドルタイプの革財布。内装のヌメ革もナチュラルな風合いがいい感じです。

オークなめしレザーの革財布。アンティークの革の手帳みたいな風格、存在感がある革財布に仕上がりました。

内側のカード入れに刻まれた、ロゴ刻印もお洒落でしょ。「一針一針丹精込めて。私が作る財布は全て、手縫い、手作業で仕立てています。生涯品質を保証します。」というメッセージが刻まれているんです。

ミシンで作られた革財布とは違い、ロウビキの麻糸を使って手縫いをした革財布なので、ステッチ(糸の縫い目)が味があっていいんですよね。

収納自体もすごく使い勝手のいい定番の仕様にしています。カード入れ4枚、収納スペース2か所、札入れ&領収書入れの2層式です。

カード入れがもっと欲しい!そんな方には追加のカード入れパネルもお作りします。

小銭入れも大きく口が開くので取り出しやすいですよ。

革財布の制作風景動画

ヌメ革財布の制作風景をご紹介している動画も合わせてご覧ください♪

この話のまとめ

さあ、「オークなめしレザーの革財布、コバの仕上げ方」いかがでしたか?革財布にとってはかなり重要度の高いコバ。今回は新商品、オークなめしレザーの革財布のコバの仕上げ方をご紹介しました。コバ仕上げって本当に奥が深いんですよ。あなたもぜひ一度、コバを手仕上げで仕上げられた革財布をご体験ください。財布に対する見方がガラリと変わりますよ。

この記事で紹介した革財布


オークなめしレザーの革財布
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
それではまた♪