こんにちは、頑固オヤジ店長 久保です!
今日のご注文制作は、イタリア製の極上レザー、シボ感たっぷりで渋い革質が人気のエルバマットで仕立てたミドル財布。今回のブログは「エルバマットのミドル財布をオーダーメイドで制作」と題してお送りしたいと思います!

ステッチの縫い穴をあける

一枚革から革を裁断するところから始めて、革パーツの下ごしらえをちくちく進めていきたいと思います。本体胴部分の縫い穴をあけてるところ。

ネジネンで革のキワから一定間隔で線を引き、それに合わせて菱目打ちで穴をあけていきます。

3工程くらいかませるんですが、最終的には菱切りで縫い穴を貫通させれば、ステッチ穴の完成です。

今回は同時にエルバマットのミドル財布2つ(一つは通常の角ありバージョン、もう一つは角を丸くしたバージョン。)とヌメ革のミドル財布2つ、キーケース1つを同時に制作していきます。

小銭入れの制作

続いて下準備を進め、カード入れ部分と小銭入れ部分の制作を進めます。

小銭入れのかぶせ部分。芯材を入れて貼り合わせた状態のかぶせのコバを磨きます。

コバ磨きが完了したかぶせ部分をカード入れの土台部分と貼り合わせ、縫い合わせていきます。

小銭入れ・カード入れの組み上げ

小銭入れの縫い合わせが完了したら、完成したカード入れと小銭入れを組み上げていきたいと思います。

接着して上の部分を縫い合わせた状態がこちら。この時点くらいから完成の形がずいぶん見えてくる段階に入ります。

コバ磨き

先ほどのカード&小銭入れパネルと本体胴部分を接着して、コバを整え、コバ磨きをしていきます。

この、エルバマットのミドル財布は追加カード入れパネルが付属のモデルです。先に下準備しておいた追加カード入れパネル部分もコバ磨きを終わらせました。

こんな感じでミドル財布に差し込んでお使いいただけます。

本体の縫い合わせ

さて、いよいよ大詰め。ミドル財布本体の縫い合わせに入っていきます。

カード入れ側、左の方から縫い合わせていきます。とりあえずカード入れ側の縫い合わせが完了。

次は小銭入れ側を貼り合わせて、コバを磨いてから縫い合わせていきます。

丸ギリで縫い穴を通しながら、一針一針縫い絞めて、手縫いで縫いあげていきます。

コバの仕上げ磨き

手縫いの縫い合わせが全て終わったら、コバに色を入れながら仕上げ磨きをしていきます。

エルバマットのミドル財布、完成

コバの磨きが終わったら、エルバマットのミドル財布の完成です!オイルがたっぷり入った色ムラ感のある、渋~い革質が人気のエルバマット。作った本人も出来上がった財布を手にして「お~、カッコいい」と思ってしまう、味のある革財布に仕上がりました♪

磨き上げられたコバ面、縫い重ねられた圧巻の革厚はとっても持ち応えのある、男の革財布、って感じでしょ。

最後に

さあ、「エルバマットのミドル財布をオーダーメイドで制作」いかがでしたか?うちのお店で扱うメインの革、栃木レザーヌメ革と比べると柔らかい革質のエルバマットですが、縫い重ねていくとこれはこれで十二分な迫力が出て、かつ陰影のある革の風合いとクッタリ柔らかい持ち心地が心地いい。あなたも是非一度、このエルバマットの魅力をお試しください!!

最後までお読みいただきありがとうございます!それではまた♪