こんにちは、頑固オヤジ店長 久保です!
ここ数週間、長財布を作りたいなぁと、ちょっとづつ構想を練ってたんですがある程度構想が固まってきたところで、、、型紙を作ってみました!型紙の段階で調整箇所を何か所か修正。実際に新型長財布を作ってみようと思います。それでは、【新型、「ヌメ革長財布」制作レポート】をご覧ください!

長財布、各パーツの切り出し

まずは、型紙に合わせてそれぞれの革パーツの切り出しです。やっぱり長財布は二つ折り財布に比べてパーツも多い。

小銭入れのジッパーだけ先に接着しておきました。こんな状態に組み上げていく予定。

カード入れを先に制作

二つ折り財布同様、長財布も一番最初に制作するのが、このカード入れ部分です。カード入れのパーツの裏側角部分を薄くすいて、コバを磨き、ネンを入れる。この工程を先に終わらせておいてから、カード入れパネルを組み上げていきました。

ジッパー式の小銭入れの前に、カード入れパネルを別に準備することで、その間に収納スペースを作ることにしました。

反対側のカード入れ部分。こちらのカード入れは縦向きに入れるタイプにしました。このパーツも全て角をすいて、コバを磨き、ネンを入れてから接着&手縫いで縫い付けしていきます。

こんな具合に仕上げていこうと思います。

カード入れパネルと小銭入れを仕上げる

さて、次はカード入れパネルと小銭入れの仕上げです。カード入れパネルの真ん中を手縫いして、周りに縫い穴を開けておきます。小銭入れもジッパー周りを手縫いして、小銭入れを袋状に接着し、準備完了です!

反対側のカード入れ部分も周りに縫い穴を開けておきます。

カードパネルと小銭入れ、そしてマチ部分の接着&縫い合わせの工程を進め、さらに、縦型カード入れと本体胴部分の縫い合わせも無事終了。

新型、「ヌメ革長財布」完成しました!

毎日チクチクと時間を見つけては、少しづつ制作を進めてきた、ヌメ革長財布がついに完成しました!長財布の四隅にRを付けて、丸みを持たせた形、カード入れ部分は「ネン」をまっすぐに入れてトラッドな雰囲気に仕上げた長財布です。

14枚のカード収納、3か所の収納ポケットを装備。

ジッパー小銭入れのジッパー部分には、ヌメ革によく似合う、昔ながらのゴールドカラーを採用しました。

コバの仕上げにひと手間を加えて

そして最後に。今までのヌメ革財布のコバはふのり、もしくはトコノールとロウのみで仕上げてきましたが、今回の新型長財布のコバは着色して仕上げました。色を塗る前と、塗った後を画像でご覧ください!まずは側面の画像。

上が塗る前、下が塗った後です。塗る前は塗る前で、かなり磨いたのでピカピカではありますが、粗さも若干目につきます。でもう一回紙やすりで磨いた部分を荒らし、染料を塗っては、ふのりで磨く。この工程を果てしなく繰り返して仕上げたコバです。

コバに色が入ると、ビシッと全体の仕上がりが引き締まりますね。

ナチュラル色のヌメ革に合わせて、薄めの茶色の染料を使いました。薄めの茶色を何回も何回も塗り込んでいくことで、深みのある茶色が完成するわけですね。

次回制作分から、今後のコバ仕上げは染色仕上げにしていこうっと。なかなか時間がかかる仕上げではありますが、仕上がりの美しさはピカ一。財布のクオリティ向上を徹底的に追及していこうと思います♪

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

それではまた♪