こんにちは、頑固オヤジ店長 久保です!
先日、ご注文いただきましたPray馬革ショルダーバッグを縫い閉じ加工してお届けしました。今回はその加工レポートをお届けしたいと思います。

Prayの馬革ショルダーバッグ prshd301

ご注文いただいたのが、こちらの「Prayの馬革ショルダーバッグ prshd301」。肉厚な馬革、なのにすごく柔らかいソフトな革質が魅力のショルダーバッグ、今回は深みのあるネイビーカラーです。

この馬革ショルダーバッグ、フロントポケット部分にイヤホンジャックの穴が開いているんですが、ご注文いただく前にこんなお問い合わせをいただきました。

男性のお客様
馬革 2way ショルダーバッグ メンズ オイルホースレザー Pray プレイ prshd301 A4
こちらの商品でイヤホン用の穴の無い物は制作できますでしょうか?例えば穴を革で縫い込んでふさぐ事は可能でしょうか?可能であれば購入したいと思っております。
メーカー側では生産ロットの関係で、イヤホン穴がないバージョンの生産は対応できませんので、同じ革でぬイヤホン穴を縫い閉じる、という加工で対応させていただくことにしました。当初、ネイビー本体にブラックの革で縫い閉じ希望とのことで、ひとまずあてた状態でお客様に確認していただきました。

男性のお客様
やっぱり、縫い閉じは同じ色がよさそう
とのこと、同じ色ネイビーの革で縫い閉じ加工をすることにしました。

ショルダーバッグ、縫い閉じ加工の工程

それでは早速、ショルダーバッグ、縫い閉じ加工をスタート。その工程を写真と一緒にご紹介していきましょう。

革パーツの切り出し

まずは革パーツの切り出しから。

男性のお客様
穴の補修は四角で縫い付けれないでしょうか?ブランンドの銘を入れてあるような感じです
とのこと、イヤホンジャックの穴が隠れるくらいの長方形に型紙を作って、それに合わせて丸ギリで線を引きます。

これに沿って切り出します。

切り出した革パーツがこちら。ショルダーバッグにあててみました。しっくり馴染んでいますね。

革パーツのコバ磨きと縫い穴開け

それでは、革パーツを縫い合わせる前に下準備を進めておきます。まずはコバ(革を切った端の切断面)を、ふのりを付けて磨いておきます。

磨き終わったら、ネジネンで縫い穴のガイドラインを引いてあげます。

線に沿って、縫い穴を菱目打ちで丁寧にあけていきました。

ショルダーバッグ側の下準備

革パーツが出来上がったところで、次は縫い付けるショルダーバッグ本体側の下準備。まずはイヤホンジャックの穴部分についたパーツを外します。

革パーツを縫い合わせる部分に丸ギリで印をつけて、先に接着面を荒らしてボンドを付けてから圧着していきます。

革パーツの接着が完了。軽く乾かしてから、縫い穴を貫通させていきます。

ショルダーバッグ本体に縫い合わせ

いよいよ最終工程。ショルダーバッグ本体に革パーツを縫い合わせていきます。完成品に後付けで縫い閉じていくため、ポケットの中に手を突っ込んでの縫い合わせ作業。丸ギリを頼りに縫い穴を確認しながら、一針一針縫い合わせていきます。

ショルダーバッグ縫い閉じ加工の完成

ついにショルダーバッグ縫い閉じ加工、完成です!!イヤホン穴がロゴプレートみたいに縫い閉じられています。

本体カラーに合わせてネイビーの革を使ったので、違和感なくしっくり馴染んでいますね。

この話のまとめ

さあ、「馬革ショルダーバッグを縫い閉じ加工してお届け」いかがでしたか?「無事に届きました。無理聞いていただきありがとうございました。大事に使わせていただきます。」とのご連絡をいただきました。気に入っていただけたようで良かったです。今回のように、「このバッグ気に入ったけど、この部分だけ、どうにかなると最高なんだけどなぁ」なんてご要望ありましたら、お気軽にご相談ください!お客様の理想のバッグに近づくように、ご相談に乗りますよ。

この記事で紹介した馬革ショルダーバッグ


Prayの馬革ショルダーバッグ prshd301
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
それではまた♪