魚市場の買人札、入札票のケースを栃木レザーヌメ革でオーダーメイド

こんにちは、頑固オヤジ店主 久保です~!
先日お客様から、これまた珍しいお問い合わせをいただきまして、魚市場での仕事で使う「買人札、入札票を入れるケース」を当店の人気レザー、栃木レザーヌメ革で オーダーメイドで制作させていただきました。「へ~、そんなケースがあるんだぁ」と私にとっても 初耳!!なケース、、、このようなお問い合わせから、まずはメールでのヒヤリングがスタート。


今回のブログは「魚市場の買人札、入札票のケースを栃木レザーヌメ革でオーダーメイド」と題してお届けしたいと思います!
制作前のヒヤリング

開けると、少し札が出るように作っていただいておりました。そうすることで、いちいち取り出さずに船名と個数、魚種を書き込めます。(これ、大切です!)
買った後の魚を市場の札とチェックし(歩きながら)、左手でこのケースを持ち右手で書き込みます。ケースはグニャグニャしないように机の役目もしています。ポツとついてるのは、磁石?ホック?開け閉めが楽です。(これもお願いします。)後ろの少し、飛び出てるのは、入札票です。入札票は、横幅は数ミリ程度の違いしかないですが長さは5ミリ程度大きいです。片手で持ち歩くので、片手で掴める大きさのこれくらいのサイズでお願いします。

何度かメールでの打ち合わせをさせていただき、ご注文いただきまして、制作させていただきました~!!
魚市場で使う、買人札・入札票ケース
そして完成した買人札・入札票ケースがこちらです。当店自慢の栃木レザーの極上ヌメ革をフル使用、すべて手縫いで縫い上げたヌメ革のケースになります。
ヒヤリングでお聞きした、買人札・入札票を模した、幅8cm×高さ12cm強、厚み1.5cmの段ボールをまず用意しまして、それを使って ヌメ革にクセ付けした状態でケースをお作りしました。最初から紙の束が入れやすい方が使いやすいでしょうからねぇ~。
横から見た写真がこちら、1.5cmの厚みの紙の束がすっぽり入る 立体的なポケットに仕上がりました。
買人札・入札票ケースのディテール
買人札・入札票ケースのディテールを写真を見ながらご覧ください。「買人札は、ケースに入れた状態で書き込む必要があるので、少し札が出るように」とのことでしたので、札の高さ12cmに対して9cm高のポケットに設計しました。外側の革の内側(写真で見えている部分)にも強度を持たせる意味でもう一枚ヌメ革を貼り合わせて両面 銀面で仕立てました。
ヌメ革ケースの後ろ側がこちらです。買人札・入札票ケースの本体大きさ自体は大きくせずに収納部分をちょっと余裕を持たせたい、とのことでしたので、コバから縫い目を入れる幅を当店仕様よりも少な目、2.5mm幅でネジネンを入れてステッチを入れました。
横から見た図。段ボールを抜いてもケース本体にしっかりクセが付いていますよねぇ、狙い通り。
下から見るとこんな感じですね。ぷっくりと上のポケット部分だけが膨らんだデザインになっているので、薄い紙の束、買人札・入札票が100枚ほどすっぽりと入る、という仕立てになっているんです!!
この話のまとめ
さあ、「魚市場の買人札、入札票のケースを栃木レザーヌメ革でオーダーメイド」いかがでしたか?世の中にはいろんなお仕事、お仕事で使う道具というのがあるんですねぇ~。使う上での便利な点、サイズ感、ここだけは譲れない、などお気軽にご相談いただけましたら、全力でご要望に沿えるように 一点ものでオーダーメイドいたします!!
最後までお読みいただきありがとうございました~
それではまた♪